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遺言をする人(その2)
 その方は、奥様に先立たれて10年が過ぎていましたが、奥様が亡くなられてから、ご長男夫婦と同居されておりました。 
 ご長男の奥さんは、なかなか出来た方で、その方を自分の父親のように思い、その方が亡くなるまで療養看護に努められました。
 その方には、ご長男とご二男があり、ご二男は独身で、悪いことに重度の総合失調症で、長期の入院をされていました。
 ただ、ご二男は障害年金を受給されており、医療費等は、この年金からまなかわれていました。

 その方は、自筆証書で遺言を作成していました。
 事情を話して、知り合いの弁護士の先生に点検をしてもらったそうです。
 その封印をした自筆証書遺言をご長男夫婦が私の事務所に持参してきました。
 本来であれば、点検をして頂いた弁護士の先生に相談すべき案件でしたが、不幸にして、その弁護士の先生は亡くなったとのことでした。
 
 早速、その自筆証書を家庭裁判所で検認をすることにしました。
 その内容はといいますと、不動産をご長男、預金等は、ご長男とご二男、ご長男の奥さんで各々3分の1づつ取得させる、というものでした。
 また、遺言の最後に、ご長男夫婦にご二男のことを宜しく頼む、と綴られていました。

 その方は、遺言によって、ご長男の奥さんに今までのお礼とご二男の今後を託したのでした。
 遺言がなければ、相続人ではないご長男の奥さんには、お礼をすることができなかったに違いありません。
 「相続人以外に財産を譲りたい場合」の定型的な例であったと思います。

 その後、ご長男の奥さんは、今もご二男の療養看護のため、週2回病院に通っておられます。
 
| aoki-shiho | 21:47 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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